「左官を考える会」 2009年1月金沢開催 報告
1月10日に開催された『左官を考える会』に併せ、金澤町屋研究会主宰の東山地区の見学会及び久住章さんの講習会に参加しました。『左官を考える会』に出席するメンバー18名は金沢での幹事役の一人の竹本茂之さんの倉庫に集合し、金澤町屋研究会主催の久住さんと一緒に東山地区を歩く「土の仕事を見て回る見学会」に参加しました。
東山地区では大正・昭和時代の商家、挾土秀平さんの金箔の蔵を見学しました。写真は洗い出し、掻き落し、金箔の蔵の全景と詳細です。
『左官を考える会』のメンバーは同じく東山地区にある江戸時代のお茶屋建築「志摩」を見学しました。
見学の後、場所を移し『左官を考える会』に移り三重の西川和也さん及び金沢の藤田秀紀さんの司会で今年度の活動方針を討議しました。植田俊彦さんから下記のとおり講習会の説明がありました。
時期:5月頃 左官に関連する講習会とダブらないよう配慮する。
場所:京都 会場については現在検討中です。
内容:参加者は半間の塗りパネルを用意し土の下・中塗りをする。今後この塗りパネルを利用し仕上げの講習会を暫時開催していく。なお会員特典を考慮するため、この講習会に先立ち、会員を募集する。
また有志メンバーによる実践的なOn-the-Job もトレーニングも検討していく。
引き続き新年会となり、東京から参加したグループの代表の乾杯挨拶ではじまりました。宴会が始まって1時間ほどで講習会が終了したところで、久住章さん及び竹本茂之さんが駆けつけられました。また中締めの後、久住章さんが持参されたご本人が35歳頃に作成した蔵の戸前の図面の説明を受けました。その後は無礼講で深夜まで飲み且意見交換をしました。
翌日は出席したメンバーで九谷焼美術館に見学に行きました。全館の壁は全て塗りもので更に内装は全て自然素材となっているようです。象集団の設計で左官の施工は金沢・イスルギさんです。
更に『左官を考える会』で司会をされた金沢の藤田秀紀さんの宅に伺いました。個人住宅であるのに入口に版築が施工されており、内部は黒漆喰及び白漆喰磨きでした。
今後の『左官を考える会』の活動に期待ができる内容でした。
AY記