久住氏新連載2

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手作りのチリボーキ

久住 章

■01 ススキのチリボーキ (つづき)


10.製作工程写真

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1) ススキのハカマ 第2節目


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2) 節付近の白い部分をハンマーで叩く


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3) 叩いた毛先の部分にワイヤーブラシを掛ける


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4) 乾燥(2日間)


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5) 芯の細いものと太いものをより分ける


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6) 左右に芯の太いものを5本ずつ添える
この両端に太く強そうな繊維を配置する


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7) 束にした両端にテープを巻く(輪ゴムでもよい)


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8) 毛先より13㎝の所から毛先に向けて巻き始める
(1段目の巻き糸位置で柄の首部)


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9) 首の根元に輪を作る


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10) 輪の上から軽く3周巻く
(3周以上必要)


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11) 3周巻いた後根元の糸を押さえ3周目の糸を強く引っ張り締める


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12) 6周目まで強く締めて徐々に緩く巻いて行く
最後は弱く巻くとラッパ状の形になる
(糸幅15㎜)

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13) 最後に巻いた糸を15㎝~20㎝残して糸巻きから切り離し、最初⑨の輪の中に通す
この時巻き始めの糸は緩めない


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14) 巻き始めの糸を引っ張りながら輪に通した糸を同時に引っ張る
その時巻き始めを余分に引くと輪が巻幅中央に引き込まれる


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15) 輪が巻幅中央に引き込まれた後片方ずつ糸を軽く引っ張り、巻幅根元に合わせカッターで切ると糸先は見えなくなる


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16) 糸巻きの上部をハンマーで叩き、扁平型にする


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17) 2段目からは後ろ向きに糸を巻き1段目と同じように叩きながら糸巻きの回数を重ねる


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18) 糸を巻き終え残った柄の後部を刃物で切り落とす


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19) 柄の尻を切断の後、角を削りチリボーキ使用中に後部がめくれないようにする


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20) 糸巻き終了後、毛先を水で濡らしながらハンマーで叩いて扁平型にする


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21) 毛先を扁平に叩いた後ワイヤーブラシで両を剥き取るようにして毛先を整える
ワイヤーブラシと毛先の剥き取りゴミを除く


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22) 毛先を整えた後ハサミで一直線に切り落とす


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23) ハサミで切断した毛先の断面は厚すぎる


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24) 刃物で毛先から15㎜幅ほど斜めに削ぐ


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25) 毛先は両面均等に削る


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26) 定木や平板(厚6㎜~9㎜、幅5㎝~6㎝)に耐水性サンドペーパー#100を貼り付けてタッカーで止める


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27) 毛先を濡らして台座の角に当てて耐水性サンドペーパーで削り毛先を薄く整形する


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28) 毛先幅は新品時9㎝余りあるが、ひと現場使用すると7.5㎝に減る


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29) 写真左からシュロ製(4本)、ススキ(4+新1)、籐(2本※田中富久氏の製作)
30) ススキチリボーキ製作用小道具(木の台座、ワイヤーブラシ、巻き糸、ハンマー、ノミ、皮スキ、カッター、耐水性サンドペーパー取り付け平板、千枚通し、スケール)




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